紫外線を用いたアトピー性皮膚炎の治療は安全?危険?

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紫外線ってシワやくすみなどを作る原因とされており、美容にとっては敵となる存在です。しかし、アトピー性皮膚炎の場合、紫外線は良い効果が期待できるという説もあれば、やはりアトピー性皮膚炎でも紫外線は悪影響だという両方の説があります。

では、紫外線は本当に良い効果をもたらしてくれるのか、それとも悪影響を及ぼすのか、アトピー性皮膚炎と紫外線の関係についてまとめてみました。

紫外線は良くも悪くもない・・・

結論から言ってしまうと、紫外線はアトピー性皮膚炎にとって良くも悪くもありません。というよりも、良いこともあるが、悪いこともあると言ったほうが正しいかもしれません。

まず、アトピー性皮膚炎には紫外線を使った治療法があります。この治療法は、重度のアトピー性皮膚炎の人に高い効果が期待できる治療法として、日本の医療機関でも行われています。
しかし、治療によってアトピー性皮膚炎は改善されることはあるものの、副作用が出てしまったりがんのリスクを高めたりしてしまいます。

そして、紫外線を浴びることで活性酸素が発生してしまい、肌の乾燥をひどくしてしまうこともあります。肌の乾燥はアトピー性皮膚炎にとっても大敵です。

紫外線は治療に用いられるほど、アトピー性皮膚炎を改善する効果が期待できますが、逆に乾燥を促進してバリア機能を破壊してしまいアトピー性皮膚炎を悪化させてしまう可能性もあるということです。
だから、良いこともあるが、悪いこともあるということになります。

なぜ、紫外線がアトピー性皮膚炎に効果的なのか

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では、まずはなぜ紫外線がアトピー性皮膚炎に効果的なのかについてご説明いたします。

まず、バリア機能が整っている健康な肌の場合、ホコリや花粉なのどアレルゲンが肌に付着しても、バリア機能によりしっかり守られているので、炎症が起きたりすることはありません。
しかし、アトピー性皮膚炎の場合、肌のバリア機能が低下しているため、これらのアレルゲンからの刺激をとても受けやすくなってしまっています。

そして、バリア機能が低下している肌がアレルゲンから刺激を受けると、肌のバリアを突破してランゲルハンス細胞という免疫細胞のところまでアレルゲンがやってきます。しかし、ランゲルハンス細胞自体はそこまで強いものではないため、バリア機能が低下していてたくさんの異物が侵入してしまうと、処理しきれなくなってしまいます。
では、処理しきれなくなるとどうなるかというと、体を守るために応援を要請し、侵入してきた異物を攻撃します。

しかし、攻撃の対象は異物だけではなく、無害なものも含むのです。無害なものも異物として攻撃をし始めます。これがアレルギー反応の正体です。

そして、このアレルギー反応を抑えようと考えついたことがランゲルハンス細胞を減らしてのはたらきを抑制しようということです。この細胞を減らすことで、アレルギー反応がでないようにすることが可能=アトピー性皮膚炎の症状を抑えることが可能になるのではないかということです。
そこで開発されたのが「ステロイド」です。ステロイドはランゲルハンス細胞を減らすことができるので、無害なものまで攻撃することがなくなり、アレルギー反応が起こしにくくなります。

しかし、ランゲルハンス細胞は免疫細胞です。免疫力とは病気や刺激から体を守る力です。ランゲルハンス細胞を抑制するということは、免疫力を低下させるということになります。だからステロイドを使用すると免疫力が落ちると言われているのです。

そして、このステロイドと同じようにランゲルハンス細胞を減らすことができるものがあります。それが「紫外線」です。ステロイドと違う部分がありますが、ランゲルハンス細胞を抑制するということは同じことです。
これが、紫外線がアトピー性皮膚炎に効果的だと言われている理由ということになります。

紫外線を用いた治療法も確立されている

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そして、紫外線を用いた治療法も確立されています。PUVA治療、UVA1治療、ナローバンドUVB、エキシマレーザー治療などがありますが、現在の日本ではナローバンドUVBが主流になっているようです。
ナローバンドUVBとは文字通り、紫外線のうちのUVBを肌に照射するという治療法です。照射時間も5分前後で短く、短時間で気軽にできる治療として主流になっています。ナローバンドUVBが主流となった今では、PUVA治療はほとんど行われなくなっています。(ナローバンドUVBがPUVA治療の上位互換だからです。)

最近注目を集めているのがUVA1治療とエキシマレーザー治療です。
UVA1治療は日本ではあまり導入しているところはありませんが、日焼けや色素沈着も少ないため、ナローバンドUVBよりも使いやすいそうです。そして、ステロイド外用薬と同じくらいの効果も期待できるため、この先もっと普及してほしい治療法の1つです。

そしてエキシマレーザー治療についてですが、これは照射する場所を選ぶことができます。要するに、必要な部分しか照射しなくて良いので、無駄に日焼けをすることがないということです。
しかし、まだまだ不十分な部分もあり、色々と改良などを進められている段階です。誰もが気軽に受けられ、副作用などのリスクが少ない治療法になることを期待しています。

しかし紫外線によるダメージはアトピーにも肌にも良くない

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しかし、紫外線にアトピー性皮膚炎の症状を抑える効果はあるものの、紫外線によるダメージはアトピー性皮膚炎にも良くないですし、肌自体にも悪影響です。

まず、紫外線を浴びると活性酸素が発生します。この活性酸素の影響により、肌の弾力を保っているコラーゲンやエラスチンが酸化(破壊)してしまいます。すると、肌が乾燥しやすくなり、シワができてしまうのです。
また、肌の乾燥はアトピー性皮膚炎にとっても良くありません。なぜなら、肌が乾燥してしまうとバリア機能が低下して、炎症を起こしやすくなってしまうからです。

さらに、活性酸素は細胞にダメージを与えていきます。そしてそのダメージから体を守ろうとメラノサイトという細胞がはたらきかけます。メラノサイトとは、ご存知の人も多いと思いますが、メラニン色素を作る細胞です。
活性酸素が発生するとメラノサイトが活性化し、メラニン色素が作られシミやソバカスなどができてしまいます。アトピー性皮膚炎のような皮膚疾患というわけではありませんが、アトピー性皮膚炎と同じく容姿に影響が出てしまいます。

そして肌を炎症させてしまいます。炎症というのはアトピー性皮膚炎のような炎症ではなく、いわゆる「日焼け」のことです。炎症をさせるのは主にUVBによる影響です。日焼けは、ナローバンドUVBでも起きる副作用のうちの1つです。

がんのリスクも上がる

紫外線を浴びるとがんのリスクが上がると言われています。それはランゲルハンス細胞を抑制して免疫力を低下させてしまうのも、がんのリスクが上がる1つの原因です。
他にも色々な原因はありますが、紫外線はがんだけでなく白内障や慢性光線性皮膚炎などのリスクも高まります。

因みに、がんには色々ありますが特に注意して欲しいのが、ほくろのがんと呼ばれている「メラノーマ」です。ただメラノーマは紫外線が原因で発症することは少ないですが、可能性がないというわけでもありません。
なぜ、メラノーマが特に注意が必要なのかというと、転移するのが早いからです。多くの場所に転移してしまえばしまうほど治療も難しくなります。

必ずしも紫外線を浴びたことでがんになるというわけではありませんが、闘病生活はアトピー性皮膚炎の治療以上に辛い部分がたくさんあります。
アトピー性皮膚炎であろうとなかろうと、紫外線による影響には注意すべきです。

紫外線を用いた治療はするべきではない?

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紫外線を浴びることで発生するデメリットはまだまだたくさんあります。しかし、紫外線を浴びることで治療ができることも確かなことです。
では、紫外線を用いた治療はするべきではないのかというとそういうわけでもありません。

実は、紫外線を用いた治療は、治療回数でリスクが大きく変わっていくからです。因みに、発がん性のリスクですが、日本では治療回数100回くらいまでは気にしなくて良いことになっています。
ただ、発がん性のリスクは気にしなくて良いとしても、色素沈着や日焼けなどのリスクは避けられません。

しかし、ステロイドのように副腎に関わる副作用はありませんし、どちらかと言えば紫外線の方が副作用は出にくい印象があります。
また、アトピービジネスにひっかかってしまうよりも良いと思いますし、脱ステロイドにつなぐことができるかもしれません。

なので、紫外線を用いた治療はするべきではないというわけではありません。全ては自己判断になりますが、もしも受けられる体質だったり、興味が有るのならば受けても良い治療だと思います。

まとめ

紫外線は美肌を保つためには「悪」でしかありませんが、アトピー性皮膚炎にとっては必ずしも「悪」というわけではなく、症状を抑えることができるというメリットもあります。

ただし、肌にとって良い影響が出るわけでもありませんし、アトピー性皮膚炎にとって悪影響になることもあります。
なので、一概に紫外線が良いとか悪いとかということを判断することは難しいですが、紫外線を用いた治療に効果があることは事実です。

自分にとって紫外線は避けるべきものなのか、それとも治療のためなら浴びるべきなのか、それは自分と自分の体に相談して決めるべきです。
紫外線を用いた治療はするべきではないとも言えませんし、絶対にするべきとも言えません。

紫外線がアトピー性皮膚炎にもたらす影響は、悪いとも良いとも言えないどちらでもないどっちつかずというのが現実です。



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